|
| 荒井 |
|
まずは、仕掛け人の立木さんから口火を切っていただきましょう。
|
|
| 立木 |
|
最近、ベランダ・ガーデンの関連の仕事に携わって、そのニーズの大きさに確信を持った。すでに半年くらいも暖めてきたプロジェクトで、今日の素晴らしい仲間を得て、いよいよ動き出すのが嬉しい。
|
|
| 荒井 |
|
そうそう。僕達にはまだ聞いたばかりで、立木さんとは少し時差があるのね。どうして、こういうメンバーになったのかもご説明しないといけませんね。
|
|
| 立木 |
|
荒井さんに会ったのは18年前。僕はある会社の社長、荒井さんは日経コミュニケーションの編集長で、いろいろと情報交換をしていましたね。
その後、バーチャルのインターネットの会社や、リアルの建築外構のビジネスに携わった。
そんな中で、マンションのベランダに関心を持った。
上手く使われていないし、ベランダを美しい、癒し空間にする必要がある。
そう、強く思うようになった。
そこで、外構関連のオーナーにベランダ・ビジネスの話をしたのだが、なかなか話に乗ってこない。どうやら、ベランダは15平方くらい。マーケットが小さくて、ビジネスにならないという感触だった。
そこで、これはもう新しいビジネスとして立ち上げる必要がある。そう、強く思うようになったのですね。
そんな時に、荒井さんから荒井さんの著書「Web2.0の鼓動」が贈られてきた。読んでみたら、眠っていた起業志向がむくむくと起きてきた。これまでのバーチャル・ビジネスとリアル・ビジネスがぴたっとくっついたのです。それで、荒井さんにそのことをメールで打ったのです。
そしたら、荒井さんがそのことを日記に書いてしまった。「まさか僕に責任を取れと言わないで」と。それを見て、僕はこう思った。
責任どころではない。自分でやりなさい。と。それで、荒井さんに連絡を取って、会うことになったたわけです。 |
 |
|
 |
|
| 荒井 |
|
そうそう、立木さんの話を聞いて、最初は半信半疑だった。ただすぐに僕は、フランスのニースやパリで装飾や空間デザインを学んだ大西さんのことが頭に思い浮かんだのです。
パリって、基本的に戸建て住宅がなくて、お金持ちも貧乏人もほとんど全員が共同住宅、つまりマンションに住んでいるわけですよね。
そのことに詳しい大西さんに聞いてみようと。それに、インテリア・デザインは彼の専門だ。そう、思った。大西さんとは今まで、飲んでばっかり。まさか、一緒にビジネスをやるとは思っても見なかった。
|
 |
| 大西 |
|
荒井さんとは仕事抜きに話せる仲でしたし、よくお酒も飲みましたね。専門の仕事としての接点はなかったですね。あ、でも最初にソリックを設立したときに、ソリックのオフィスの空間デザインをさせていただきましたね。
|
 |
| 荒井 |
|
あ、そうそう、そうでした。白を基調にとっても素晴らしかった。偶然ですが、この六本木のオフィスも白が基調で、僕の眼も少しは肥えた(笑)
|
| 大西 |
|
荒井さんから「ベランダ」って聞いたときは正直、素敵じゃないなと思った。(笑)日本のベランダって僕は好きじゃない。とってつけたような日本のベランダが好きじゃなかった。だから、いいイメージが描けなかった。
聞いてみて、それなら確かに良いイメージにする手はあるなと思った。改めて思い直して、ベランダをVerandaとつづってみたら、とても素敵に思えてきた。(笑)
だから、カタカナで書くなら、ベランダ・デザイン・ガーデンですね。素敵でないからこそ、何かやらなくちゃいけない。それはもう、立木さんのおっしゃる通りですね。 |
|
 |
|
| 大西 |
|
庭って、広大な土地があれば自由にデザインもできる。庭師もいて手入れをすれば、どのようにでもできます。
一方のベランダは、狭いし、意外と制約もあります。生活の中で制約があるスペースであるからこそ、最も適したスペースを創る。それって大事なことだなと思った。そういう触発を受けて。実は凄くやりがいのあるお仕事ではないかと思えてきた。
日本には昔から長屋というものがあって、そこに坪庭ってあるじゃないですか。1坪、3.3平方の中に、ちゃんとした庭を創っている。西洋の感覚では、あんなに小さなスペースでは庭なんてありえない。でも、日本なら、それを立派な庭にできる。それで僕はフランス語のジャルダン(庭)というブランドで商売を始めました。
|
|
| 荒井 |
|
そういえば、大西さんは一時、長屋が気に入られて住んだこともありましたね。
|
|
| 大西 |
|
ええ。坪庭はありませんでしたが。(笑)荒井さんの話を聞いて、それとベランダが僕の中でつながった。現代の坪庭って、ベランダなのかも知れない、と。そう思えてきた。それが、僕の頭の中でベランダ・デザイン・ガーデンという言葉になって溢れてきた。僕にとってとても大事な、やりがいのある仕事に思えてきた。
生活に一番近くて、部屋の中からつながっていて、部屋の一部にも成り得る。僕はもともとインテリア・デザイナーなので、建物の中をデザインします。日本のインテリアってどうだったかというと、絶対に庭が見える。
ですから、それはインテリアの一部でもあるし、続きでもある。障子を開けると庭が見える。部屋からどうやって庭が見えるかということもインテリア・デザインとして考えなくてはならない。 |
|
|
|